INTERVIEW


メディアの多様化を活かし、
新時代の新たなスターを
発掘・育成することが
最大の使命。
マネージメント第二事業本部
プロダクション二部
二神 拓也 | 2011年入社
経営学部
PROFILE
これまでの経歴
2011年~ プロダクション二部
2017年~ スポーツ文化部
2019年~ プロダクション二部
今の仕事
タレントのマネージャー
CHAPTER 01
ホリプロの屋台骨を支えるマネージャー。
人間への好奇心が
アーティストを輝かせる武器になる。
マネージャーって
どんなお仕事ですか?
マネージャーというと、タレントのケアをしたりスケジュールを管理したりといった側面が注目されがちですよね。でも仕事を取ってくることもマネージャーの役割です。他に営業部門があるわけではありません。僕たちマネージャーがタレントを売り込んでいきます。そもそもマネージャーの一番の役割は、タレントの価値や認知度をどのように上げていくかを考えることです。
新人の発掘、プロモーション戦略、営業、スケジュール管理、企画の確認や調整、現場への同行、出演料の交渉、伝票処理まで、ありとあらゆることを担当します。すべてのスキルが均等に求められる仕事ですね。
タレントあってのマネージャーですし、マネージャーあってのタレント。両者は両輪であり、どちらかが欠けても前に進めません。
マネージャーの仕事で
最も大切にしていることは?
タレントの才能や個性を見極め、最大限輝かせることがマネージャーの役割ですから、担当するタレントを徹底的に知ることが一番大事なことだと思っています。どんな性格なのか、どういう才能があるのか、すでに活躍しているタレントであれば、過去にどんな活動をしてきたかを徹底的に調べたり、過去の出演作品を観たりします。担当タレントのことを知りたい、もっと知りたいという人間に対する好奇心が大切ですね。タレントを知れば知るほど、もっと輝かせたいという情熱が湧いてきます。
CHAPTER 02
新人から
ベテランアーティスト
まで、
輝く姿を共に
分かち合える喜び。
マネージャーの
仕事の醍醐味は
どんなところにありますか?
タレントが表舞台に立っているときに達成感を感じますね。そこに至るまでに、タレントと向き合い、制作陣と向き合い、作品を時におもしろく、時に美しく調整していく過程が重要です。例えば、作品の枠組みは決まっているものの、そのままではタレントの魅力が活かされない、と感じることがあります。そんなときは、僕たちマネージャーが「もっとこうやってタレントを使えば、作品もタレントも活きるのではないか」という提案をさせていただくんです。そうやって、タレント、制作スタッフ、マネージャーが力を合わせて完成させた作品の中で、タレントの魅力が最大限発揮されて輝いている姿は感無量ですね。
印象に残っている
イベントやエピソードがあれば、
教えてください。
マネージャーを10年以上経験し、たくさんのタレントを担当させていただきましたので、一人ひとり思い出深いエピソードはあります。一つ挙げるとしたら、今陽子を担当したときでしょうか。ちょうどその頃、今陽子のデビュー55周年でした。僕自身が、今陽子のステージや歌声に何度なく胸を打たれてきていましたし、半世紀以上も活躍を続けていることへのリスペクトもありました。タレント人生で一度でも有名になること自体が本当に難しいことなのですが、輝き続けることはもっと難しいことなんです。だから、今陽子の魅力と努力、そして支えてくださったファンの皆さんで周年を祝う時間をどうしても作りたいと思い、丸の内にあるコットンクラブでのコンサートを企画しました。本人とも意見をぶつけ合いながら企画や演出を考え、コットンクラブとも交渉を重ね、結果、コンサートを実現できました。ベテランアーティストの人生の節目となるイベントに携わり、いろんな方の思いを共有する空間をつくれたことは、とても感慨深かったです。
CHAPTER 03
新たな時代の
新しいスターを育てて、
ホリプロの看板を
ステップアップ。
まずは目の前の
タレントのポテンシャルを
最大限に引き出したい。
これからの目標や
実現したい夢を
教えてください。
新たなスターを育てたいという目標は常にあります。ホリプロタレントスカウトキャラバンやメンズスターオーディションに関わったこともあり、先輩方の熱い思いや選ばれた子たちが活躍している姿を見て僕もそうありたいと思っています。デビュー間もない小島瑠璃子を担当し、売れていく過程を経験したことがあり、とても強烈な経験でした。
とは言え、まずは目の前のタレントの魅力を最大限引き出して輝かせることが最優先です。それに大きなプロジェクトを動かすためには、社内外問わず様々な立場の方から力を借りないと成立しません。今の仕事に誠実に
向き合い、成長しながら多方面での信頼関係を築いていく。そうして初めて未来が開けると思っています。マネージャーはタレントの大切な人生を背負うわけですから、発掘や育成なんて軽々しく言えないですが。
今後、
ホリプロを
どのように進化させて
いきたいですか?
最近はYouTubeやSNSなど、タレントが露出するメディアも多様化し、活躍する場も増えています。現在、担当している板野友美もYouTubeを始めたり、SNSでも積極的に発信しています。こうした新しいメディアをどう活用していくか、マネージャーの力量が問われる時代だと思っています。
ホリプロはこれまでの先輩方が築いてくださった、信頼と実績のある大きな看板です。その看板があるから僕たちは挑戦できる。かといって驕っていては衰退すると思うんです。だからこそ、ホリプロの看板自体をステップアップさせたい。そのためには、新たなメディアに上手く活かし、新たな時代の新たなスターを発掘し、育てることが、僕たちマネージャーに与えられた使命だと思っています。