INTERVIEW


アーティストの価値を
より高めるために、WEBビジネスの
可能性を追求する。
映像事業本部
メディアプロモーション部
山西 洋平 | 2021年入社
芸術学部
PROFILE
これまでの経歴
2021年〜 映像制作一部
2023年〜 メディアプロモーション部
今の仕事
WEBコンテンツの制作
CHAPTER 01
短時間でテーマを
鮮やかに伝える、
CMの制作に携わりたくて。
ホリプロへの入社を
決めた理由を教えてください。
元々映像を観るのが好きで、中学時代はYouTube投稿に取り組み、高校時代は自主制作映画を撮っていました。さらに映像表現を学びたいと思い、大学は映画学科を選択。その在学中に短い尺で人々の心を動かす力を秘めるCMに興味を持ちました。その後、就職活動でCM制作会社を回る中で、ホリプロにCM制作の部署があるということを知り、そこで他のCM制作会社にはない魅力を感じました。それは、制作業務の中でアーティストマネジメントをはじめとした様々な職種の観点から幅広い知見が得られること。きっと今後の制作に生かせるはずと思い、入社を決めました。
希望通り、
CM制作に携わってみて
得たことは?
CM制作の仕事は、そのプロセスすべての指揮を執ること。CM作品に関わる広告代理店、クライアント、監督、撮影部、照明部まで、すべての関係者とコミュニケーションを取り、それぞれに異なる考えを持つ、全員の意見を聞いて一つにまとめなければならないため、一筋縄では行きませんでした。しかし、そこでベストな道筋を見出すために日々考え続け、奔走する中で、数多くの関係者の意見を集約しながら、制作を前に進めてCMを完成させる力が身につきました。
CM制作で印象に
残っていることは?
初めてCMのメイン制作として、照明部、撮影部、監督、広告代理店と向き合うことを一任された時のことです。大きな壁になったのは、当初、制作陣が表現したい内容と、広告代理店が求める訴求内容に認識のずれがあったこと。そこで訴求内容を担保しつつ、関係者間での打合せを幾度も行い、広告代理店と監督が直接会話する場を設けたりと、努力を重ねました。最終的には、監督に「ここの表現はどうかな?」「音楽、山西だったらどれがいい?」と意見が求められ、それが採用されることも。自分が指揮を執って、最高のチームワークを醸成した結果が形となり、そのCMが多くの人々に届いたことが、大きな自信につながりました。
CHAPTER 02
WEBビジネスを展開する中で、
アーティストの
新たな魅力を伝えていく。
WEBビジネスグループへの
異動については
どう感じましたか?
業務内容は、YouTube制作や、ECサイトの運用など、まったく新しいものでしたが、同じ映像制作の部署であり、CM制作で得た経験も生かせると思いました。また、私の場合、中学時代に遊びで自主制作映像のYouTube投稿を行なっていた経験が意外にも仕事に直結し、新しいことを学ぶにしても情報の整理がしやすく、先輩達も親身な方々だったので部署にも早々に馴染めたと思います。
現在のお仕事内容を
教えてください。
アーティストや権利を持つ作品に付随するSNSアカウントの管理・運用、SNSタイアップ案件の営業・キャスティング、YouTubeの動画制作、オフィシャルグッズ制作〜EC販売、メタバースやデジタルヒューマンなどの新規事業まで、ホリプロが展開するWEBビジネスに広く携わっています。
WEBにはテレビや映画などのメディアとは異なる面白さがあります。例えばYouTubeは、分析ツールで、過去に投稿した動画の種類や閲覧数などをもとにユーザーのニーズを確認でき、また、AIで、どういう動画が伸びやすく、どういう動画がおすすめに上がりやすいのかもわかる。そのためマーケティングがしやすい上に、テレビや映画とは違う表現の自由度もあります。また、制作から投稿までのスパンが短く、自身が取り組んだ成果を確かめられる機会が増えたのもやりがいになっています。
これまででいちばん
手応えを感じた仕事は?
槙野智章のYouTubeチャンネル「槙野智章の俺じゃけん」の制作を担当したことです。当初伸び悩んでいたチャンネルでしたが、お客様が求めるコンテンツの内容をチームで協議し、コーチとしての槙野さんの厳しくかっこいい姿を追う「密着動画」を撮って世に出したところ、飛躍的に数字が伸び始めました。テレビでは感じることができない、新たな槙野智章の魅力を多くの人々に伝えることができたことに喜びを感じるとともに、自身が今まで学んできたことを全部生かすことができたことに達成感を覚えました。
CHAPTER 03
新しいビジネスモデルを見出し、
芸能事務所としての
ホリプロの価値を高めたい。
WEBビジネスの可能性を、
どのように捉えていますか?
生成AI技術を使って、人間そっくりな姿で自由自在に動く「デジタルヒューマン」の実用化に向けたプロジェクトに携わる中で、WEBビジネスの可能性の大きさを実感しています。このプロジェクトの狙いは、所属アーティストをデジタルヒューマン化し、そのアーティストの活動を拡張すること。例えば、「観光地にデジタルサイネージを設置し、アーティストのデジタルヒューマンが多言語で案内してくれる」といった新しいビジネスモデルの実現可能性もあります。まだまだ開発途中ですが……、今後の課題は、自身がAIの進化についていくことだと考えています。
これからホリプロで
挑戦したいことは?
アーティストがホリプロに所属する付加価値を感じてもらえるようにすることです。また、そうした付加価値の一つが、WEBビジネスの展開により、アーティストの活動を組織的に強力にサポートすることだと考えています。「ホリプロに所属していたら、自身が成長しファンが増え、自身の価値も飛躍的に上がる」。アーティストにどれだけそう思わせるかが、私の仕事だと思っています。